健康

CTとMRIの違いは?列やテスラってどういう意味?

会社の健康診断で再検査通知が!

超~ショック!!

そして、病院の外来を受け医師から一言。

「CTを撮りましょう。」

ガ~ン!!!! (T_T)

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そう言われると、
スゴク不安になりますよね。

CTといえば、
体内の断層画像を撮影して
病気を写し出す画像診断装置です。

(お腹の輪切り画像とか)

 

よくMRIと比較されることが多いのですが
この違いって知っていますか?

さらに、CTは64列だとか、
MRIは1.5テスラだとか種類があるみたいです。
これって何なのでしょうか?

 

そんな疑問を持つあなたの為に
CTとMRIの違い・種類をわかりやすく解説してみました。

ぜひ、参考にしてみて下さいね。

 

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CTとMRIの違い

日本はCTとMRIが世界で最も普及している
国の1つと言われています。

見た目は、両方ともトンネル型の巨大な装置で、
ベッドに横になった患者さんがドーナッツの穴に
通るような検査のイメージです。

それぞれの装置は、数千万円~億単位の金額がするんだとか!

ひょえ~! ^^;

 

CTとMRIの一番の大きな違い。

まずは名称と大きな違いを見て行きましょう。

 

CT(Computed Tomography)コンピュータ断層撮影装置
MRI(Magnetic Resonance Imaging)  磁気共鳴画像診断装置

 

名称からわかる通り
最も大きな違いは、画像を得る手段で

CTが放射線(X線)、MRIは電磁石を利用します。

 

 

CTとMRIの設置場所は?

次に設置場所を見てみましょう。

CTは、病院の中の放射性物質を
取り扱う場所(放射線管理区域)として
黄色い放射能標識(RIマーク)が貼ってあります。

放射性物質を扱うという点で、妊婦さんや小さなお子さんは
CT検査が受けられない場合が多いです。

 

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それに対して、MRI検査は、強い磁力が発生するので
金属類が持ち込まれないように管理された部屋にあります。

なので、この検査をする時は、
腕時計やピアス・ネックレスは外さないといけないんですね。

強い電磁力が発生することから、

工事現場やポルターガイスト現象のようにガンガン音がして
CTより狭い場所になるので閉所恐怖症の人には不向きです。

 

あと心臓ペースメーカーや手術で金属類を体に埋め込んだ
患者さんはMRI検査は受けられません。
(もし装置に入ったら磁石に吸い付けられちゃうかも・・・^^;)

 

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CTとMRIはどのような検査をする?

次に撮影の違いを見てみますね。

CTは検査範囲が広く横断面の撮影がメインになります。
※最近は立体的な3D表示もできるように進化中!

頸部から骨盤までリンゴの皮むきのように、
X線を体の回りにスパイラル上に当てて情報を得ていきます。

 

CT検査は、
肺・気管支・心臓・大動脈などの胸部、肝臓や腎臓の腹部の検査に優れ、
骨が白く空気が黒くシンプルに写ります。

なので

救急車で運ばれて、「頭部が骨折しているか」
「体内のどこで出血しているか」の判別は、

MRIよりCTの方が優れているんですね。
(MRIは骨と空気が写りません。)

これで、日本の病院が、
CTはMRIの2倍の台数を保有している理由もわかりますよね。

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それに対しMRIは、検査範囲が狭いけれど
縦・横・斜めなど好きな方向に細かく撮影できます。

主に脳梗塞などの脳の病気に一番効果を発揮し脳ドッグで利用されています。

それ以外にも肝臓や腎臓の腹部や骨盤領域など
骨に囲まれた場所や血管や神経の検査に優れています。

・・・というのも骨の影響がないので
CT検査より細かいところの検査に向いているんですね。

 

また、CT検査では、血管を調べる時によく静脈に
造影剤という薬を注射して血流をわかりやすくしますが、

MRIは使用しないことが多いので副作用とか気にしなくて済むんです。

 

CTとMRIの時間と料金の違いは?

それでは、時間や料金の違いはあるのでしょうか。

時間は、装置の性能によって変わるようですが、
CTは30秒~2分、MRIは15~30分程度です。

料金は、健康保険の3割負担で
CTが5,000~6,000円、MRIが6,000~8,000円程度です。

そこまで違いはないようですが、
こちらも性能や検査する部位によって
5,000~30,000円ぐらいの幅になるものもあります。

 

ここで、ここまで見てきた内容を表にまとめましたので
再度、確認してみて下さい!^^

 

画像診断装置
英語名 CT(Computed Tomography) MRI(Magnetic Resonance Imaging)
日本語名 コンピュータ断層撮影装置 磁気共鳴画像診断装置
設置場所 放射線管理区域 金属類が持ち込まれないように管理された部屋
原理 放射線(X線) 強い磁場と電波
断層撮影 横断面 縦・横・斜めの断面
検査範囲 広くて正確 せまくて超正確(ハズれることもあり。)
適している部位と画像 肺・気管支・心臓・大動脈などの胸部、肝臓や腎臓の腹部の検査。頭蓋骨骨折出血などの救急時の検査。画像は骨は白・空気は黒く写る。 脳、肝臓や腎臓の腹部、骨盤領域など骨に囲まれた場所や血管や神経などの細かい検査。骨や空気は写らない。
時間 短い (1~2分)25秒 長い (15~30分)
費用 低い(5,000~6,000円) 高い (6,000~8,000円)※部位による5,000~30,000円前後
その他の長所 ・音が静か
・ペースメーカや手術で体内に金属が入っていても大丈夫。
・被ばくしない(子供・妊婦に適している)
・造影剤を使わなくてもきれいな画像が撮れる。
その他の短所 ・放射線を利用しているため被ばくする
・造影剤が必要な場合がある。
・閉所恐怖症の人には不向き
・電磁力を利用しているため、ペースメーカや手術で体内に金属が入っている場合検査できない。
・音がうるさい。

 

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■CTの列って何?

病院のホームページでCTの紹介を見ると
よく32列とか64列とか書いてあります。

これって何なのでしょうか?

CTの列は、ズバリ大きな臓器を短時間で撮影するための検出器の数です。

この数が大きければ大きいほど画像が多く撮影でき
心臓や血管など動きのあるものの検査に有利です。

昔は1列でしたが、その後
4列、8列、16列、32列、64列と進化し
現在では320列が最高になっています。

64列以上になると特別な検査向きって感じでしょうか。
ちなみに短時間で終わりますが、その分、料金が高くなります。

 

■MRIのテスラって何?

それでは、MRIのテスラも想像つきますね。

MRIのテスラは、ズバリ磁石の力の単位でTと書きます。

種類としては、0.2T・0.5T・1.5T・3.0T
現在の主流は1.5~3.0Tですが、3.0Tは
高額なので普及率は高くありません。

MRI装置性能の目安となっていて
数が大きければ大きいほど電磁力が強く
質の高い画像を得ることができ検査時間も短縮できます。

 

最後に

いかがでしたでしょう。

ざっくりCTとMRIの違いが理解できましたか?

どちらかで検査すれば満足感が得られと思いますが、
病状によっては結果が異なることもある場合もありますので、
知識としてチェックしておきましょう。^^

 

また、病院のホームページや実際に行かれた時など
どんな性能の装置を使っているのか、観察してみるのもいいかもしれません。

 

ちなみに、画像診断装置には、
上位以外にも以下のようなものもあります。

こちらも参考にしてみて下さい。

■超音波診断装置(エコー検査)

調べる部位に音(超音波)を当てて、
その反射を画像化する装置です。

臓器の位置や形など断面的に確認でき、
主に心臓の壁や弁の動きをリアルタイムに把握できることができます。

最近は、小型で持ち運びが容易になってきたので、
在宅医療などでも活用されています。

 

■血管造影装置(アンギオグラフィー)

血管に造影剤を注入しながらでX線で撮影することで、
血管を写し出し検査する装置です。

造影剤を動脈か静脈に入れるかで分けられ
血管の異常を診断します。

 

それでは、また!