取引先へメールを送る時、
「御社」と「貴社」どちらを使うの?
社会人経験は長いけど、
あいまいにしてきた「御社」と「貴社」の使い分け。
久しぶりに取引先のお客様にメール送るんだけど、
どちらがいいんだろう?
・・・というあなたの為に、
「御社」と「貴社」の違いを徹底調査!
そして、サラリーマンの管理人が、
実際はどのように使われているのか
現場目線でお伝えしたいと思います♪
就職活動している学生さんや、
社会人1年目のフレッシュマンの方も要チェックですよ!!
御社(おんしゃ)と貴社(きしゃ)の違いは?
御社と貴社は、
相手の会社を指す言葉だということはご存知かと思います。
では、その使い分けの違いは何なのか?
それは、ズバリ以下の違いです!^^
- 御社:話し言葉
- 貴社:書き言葉
御社は、日常会話など物事を音声で伝える言葉。
主に取引先との打ち合わせや電話、
就活生や転職活動している方であれば面接時に使います。(^O^)
それに対し貴社は、
文章を書くなど物事を文字で伝える言葉になります。
ビジネスレターなど取引先に案内等を送る時や、
履歴書や職務経歴書作成時に使うのが通例となっています。φ(..)
ちなみに、相手を敬うことは同じ意味ですが、
2つの言葉は、それぞれの由来から始まったと言われています。
- 御社の御:古代日本(鎌倉時代)で使われた御恩と奉公などの表現
- 貴社の貴:古代中国の古典などに記された貴台という相手を敬う表現
それなら、御社・貴社どちらを使ってもいいのでは?
・・・と思いますが、
貴社は 、パソコンで文字を打つ時にお分かりのように、
「記者」「汽車」「帰社」などの同音異義語の候補が複数でてきます。
1970年代は、会話の中でも貴社を使っていたようですが、
1980年代以降、上のような「発音が同じだけど違う意味の言葉」が増えてきました。
そこで、会話の中で混同することがないよう御社を使うことが多くなったんです。φ(..)メモメモ
御社と貴社 メールの場合はどちらを使う?
それでは、メールだと
御社と貴社のどちらを使うのがいいのでしょうか?
よくビジネス文書の文例で、
相手の会社への挨拶文として見られるのが
「貴社においてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
といった内容で一般的なマナーとして使われています。
しかし最近は、このような挨拶メールをいただいた時、
社交辞令のような心がこもっていないものに感じることが多くなっているようです。
それは、貴社という言葉の発音が
尖って冷たくて堅いイメージがあるからなのかもしれません。
業種や会社の規模によっても違いますが、
ある程度お付き合いのある取引先であれば、
最近は御社を使っているケースを多く見かけます。
御社の方が、発音も温かくて、
臨機応変に対応してくれそうな感じがするからでしょうか。
ただ、初めてお付き合いをする会社や、
久しぶりに連絡をする取引先であれば、貴社を使うのがよいでしょう。
最後に
いかがでしたでしょう。
これで、うまく御社と貴社の使い分けができそうですか?
ビジネスマナーは最低限必要になるものですから、
相手への礼儀と感謝の気持ちは忘れないよう臨機応変に対応したいものですね。
あまり貴社と御社の言葉にこだわり過ぎると、
逆にぎこちなくなって取引もスムーズにいかなくなる恐れもありますから。
ちなみに、取引先と仲良くなって「〇〇社さん」と呼ぶケースもありますが、
相手は、そこまで親密な関係ではないと思っていることがあります。
ですので、
その場の雰囲気や状況に応じて使い分けできるよう注意して行きましょう。
それでは、また!